つみたてNISAにオススメの、3つの代表的な全世界株式投信を比較してみた

つみたてNISAで全世界株式投信に積立投資をすることにしました。

どの投信にすればよいかとても迷ったので、代表的な3つの投信をいくつかの指標をもとに比較してみました。

こんなひとにおすすめ
  • 全世界株式に投資できる投信を探している
  • マネックス証券で投資をしている
  • SBI、楽天、eMAXIS Slim の全世界株式投信のどれを選んだらよいかわからない

※投資は自己責任でお願いいたします。

今回比較したのは次の3投信です。※2022年5月時点での比較数字となります。

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

以下からは簡略化するために次のように表記します。

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))→SBI
  • 楽天→楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))→楽天
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)→eMAXIS

申込み手数料、解約手数料、信託財産留保額

  • SBI→なし
  • 楽天→なし
  • eMAXIS→なし

投資信託の購入、解約時のコストです。

マネックス証券の場合、全て「なし」です。

販売会社によっては手数料等がかかる場合があります。長期運用する場合、このコストは限りなくゼロに近いほうが望ましいです。

信託報酬率

信託報酬とは?

信託報酬とは、投資信託の管理や運用にかかるコストです。差し引かれる形で支払います。

  • SBI→0.1102%程度
  • 楽天→0.202%程度
  • eMAXIS→0.1144%以内

楽天が他投信より約0.1%高めです。
0.1%なので、1年間で100万円投資した場合1,000円、1,000万円の場合10,000円の差となります。

純資産総額※投資家から集めた資金総額

  • SBI→47,388百万円(12月下旬時点)から56,947百万円(5月初旬時点)
  • 楽天→150,680百万円(12月下旬時点)から171,296百万円(5月初旬時点)
  • eMAXIS→396,078百万円(12月下旬時点)から502,577百万円(5月初旬時点)

全投信ともに資産規模としては今のところ問題ありません。

eMAXISが数ヶ月で約1,000億円、次いで楽天が約200億円、SBIが約100億円それぞれ増加しています。

この増加分が今の人気順だと思います。

純資産総額を見る視点は?

資産規模が少なすぎると運用が困難になり強制償還され運用が停止します。この3つのファンドは現時点では問題ありません。

投資指標

  • SBI→FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算)
  • 楽天→FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算)
  • eMAXIS→MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算)
FTSEとMSCIの構成銘柄数は?
FTSEが約8,000銘柄、MSCIが約3,000銘柄です。FTSEは小型株も取り扱っています。銘柄数が多いFTSEのほうがより分散効果が期待できます。
FTSEとMSCIの投資対象国の違いは?
韓国の取り扱いが異なります。FTSEは先進国、MSCIは新興国扱いとなります。

3年のトータルリターン(2022年3月末現在)

  • SBI→+17.57%
  • 楽天→+17.85%
  • eMAXIS→+18.34%

2年のトータルリターン(2022年3月末現在)

  • SBI→+36.82%
  • 楽天→+37.02%
  • eMAXIS→+37.29%

1年のトータルリターン(2022年3月末現在)

  • SBI→+18.50%
  • 楽天→+18.85%
  • eMAXIS→+20.46%

現時点のトータルリターンでは、いずれの投信も大差ありません。

強いて言えば、eMAXISの1年リターンがやや高い傾向です。これは、目論見書等を見る限り、楽天・SBIよりも米国株式比率が若干高いことが理由かもしれません。

マネックスポイント

  • SBI→対象外
  • 楽天→0.03%
  • eMAXIS→0.03%

マネックスポイントは投信によってポイント率が異なり、最大0.08%のポイントが付きます。
楽天、eMAXISともに0.03%のポイントが貯まります。

検討材料まとめ

  • MSCIよりもFTSE指標のほうが構成銘柄が多く、分散効果は高い。
  • 楽天はバンガード・トータル・ワールド・ストックETFほぼ100%。
  • SBIは、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF60%、SPDR(米国を除くワールド30%、エマージング10%)。
  • トータルリターンでは、eMAXISが最も高く、次いで楽天、SBIと続くが大差はない。
  • 信託報酬は、eMAXISとSBIが約0.1%。楽天は約0.2%。0.1%の差をどう考えるか。
  • 楽天とSBIはマネックスポイント0.03%貯まる。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFとバンガード・トータル・ストック・マーケットの違いは?
「ワールド・ストック」は世界中の株式の約8,000銘柄。「ストック・マーケット」は米国株式市場全体の約4,000銘柄。世界全体か米国全体の違いです。

結論

甲乙つけがたいが、個人的には、以下の点から楽天に決定。

  • 世界最大級の運用会社で有名なバンガードETFがほぼすべての楽天が最も安心感がある。
  • 構成銘柄が多く、かつ小型株を含むFTSE連動のほうがより高い分散効果を期待できる
  • 信託報酬の差0.1%は、現金換算すると、100万円で1,000円、1,000万円で10,000円。この金額差よりも分散効果を優先させたい。
  • Amazonポイント等にも変更できるマネックスポイントでお買い物も楽しみたい
SBI楽天 eMAXIS
申込・解約手数料なしなしなし
信託報酬0.1102%程度0.202%程度0.1144%以内
リターン(3年)+17.57%+17.85%+18.34%
分散効果FTSE約8,000銘柄FTSE約8,000銘柄MSCI約3,000銘柄
投資対象ファンド
またはベンチマーク
バンガード(米国)、
SPDRワールド(米国除く)、
SPDRエマージング
バンガード(ワールド)MSCIオール・カントリー・
ワールド・インデックス
マネックスポイントなし0.03%0.03%
比較表一覧(スマホは横にスライド)

どのファンドも高い分散効果とリターンが望めると思います。

結局のところは、好みの問題かと思いますが、参考になれば嬉しいです。

※投資は自己責任でお願いいたします。